ピンクタワーを使って、大小の感覚を育てよう

モンテッソーリの感覚教育の中で視覚三教具と言われているピンクタワー、茶色の階段、赤い棒。

今回は大きさの違いを体感する教具「ピンクタワー」についてご紹介します。

ピンク色なので不思議と目を引きますが、最初見た時は積み木と同じかなと思ってしまいました。

シンプルな見た目ですが、実はきちんとした設計思想に基づいて作られた教具なんです。

この記事では、ピンクタワーの魅力を知って頂くため、その狙い、効果、使い方などを中心に解説していきたいと思います。

モンテッソーリ教具「ピンクタワー(pink tower)」は、大きさの異なるピンク色の木製立方体10個からなる教具です。大きい順に積み上げると、その名の通り「桃色の塔」のできあがりです。

対象年齢は2歳半からが目安とされていますが、子供が親指・人さし指・中指の3本指でつまめるようになってからが適していると言われています。

「ピンクタワー」の狙い!!

手でつかんで大きさを体感する

ピンクタワーで遊ぶとき、立方体を一つ一つ手でしっかりつかんで運んでタワーを作ります。

立方体の大きさを確認しながら何度もつかむ事で、手の感覚視覚から「大きい」「小さい」を体感でき、指先の動きが洗練されます。

ピンクタワーの各立方体は、ちょうど子供がつかみやすい大きさ、重さで設計されています。

算数教育へつながる寸法設計

ピンクタワーは、2つの感覚を視覚で感じ取れるように工夫されています。

①十進法の感覚

立方体は10個になっているため、自然に「10」という数に親しむ事ができます。4歳頃から始まるモンテッソーリの算数教育にもスムーズに入っていけます。

②メートル法の感覚

立方体の各辺は1cmずつ変化するため、「センチメートル」の感覚が自然に身に付きます。

自分でおかしな所に気づける

間違えたまま積み上げると、小さい立方体に大きな立方体が挟まれ、不格好な中膨れの塔ができあがります。

その不格好さが「変だよ~!」と子供の視覚に訴えかけ、誤りに気づかせてくれるのです。

「自ら誤りに気付く」というのは、社会で生きていく上で非常に重要な能力の一つです。

「ピンクタワー」の遊び方!!

初めは、立方体を適当に積み上げたり、並べたりして楽しみましょう。

しばらく遊んだら、少しだけ頭を使うようなことを行います。いくつか使い方がありますが今回は2つ紹介します。

各ステップは一度に行わず、子どもが理解しているかを確認しながら、ゆっくり進めていきましょう。

立方体を1個を抜いて見つけさせる

10個の立方体を垂直に積み上げた後に、どれか1個の立方体を抜き取ります。

抜き取った立方体を見せて、どこから抜かれたものか当ててもらいます。

慣れてきたら、抜き取った立方体を見せないで当ててもらうようにすると難易度が増します。

一つずつ離れた場所から持ってきて積み上げる

立方体を一つずつ離れた場所から持ってきて積み上げます。大きさを記憶しなければならないため、難易度が上がります。

最後に・・・

ピンク色が鮮やかなモンテッソーリ教具「ピンクタワー」は、いかがでしたでしょうか。

このブログを通じて、「ピンクタワー」の魅力が伝わればいいなと思っています。

ぜひ子供と一緒に、塔のてっぺんに小さい立方体を積む時のドキドキ感を味わってみるのはいかがでしょうか。

参考
教具『ピンクタワー』!集中力を促す効果のナゾに迫る|モンテッソーリ教育
幼児期から量感を養う!モンテッソーリのピンクタワーをご紹介


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